認知症ではない 認知症とは呼べないという状態をMCI(軽度認知障害)と呼んでいます。
また判断基準として次の5つが全部当てはまるとMCIと考えられます。
1.物忘れを自覚している。周りの情報でもいい
2.客観的に記憶障害がある(新しいことを覚えられない、維持できない、思い出せないこと)
3.認知機能は 保たれている
4.日常生活は基本的にできる
5.認知症ではない
下記の図のように軽度認知障害から認知症に移行することが明らかになっています。
インターネットを徘徊するとMCIについて色々な情報が出てきますが、やはりMCIは高率でAD(アルツハイマー型認知症)に進行するとの事です。
例えば...
MCIと診断された患者を追跡すると1年でその12%,4年ではおよそ半分がAD(アルツハイマー型認知症)に進行したとされる。(国立精神・神経センター武蔵病院 朝田 隆 宇野正威 共著)
と言うことは...
自覚症状は無いMCIを如何に早期に洗い出し早い時期に「もの忘れ外来」等での医師の診断を受け、適切な治療やケアを受ける事が大切だと言うことです。
当施設におきましても地域の中からMCIを如何に見つけ出し早期に適切なケアをできないかと日々考案中です。
今後とも認知症ケアに力を入れ「くもん学習療法」や回想法・音楽療法・バリデーション療法等についてセラピストと共に試行錯誤していきたいと考えております。
リハボ運営委員